神宮球場の歴史
神宮球場について
大正13年10月25日、明治神宮外苑に競技場(現在の国立競技場)が完成し10月30日(~11月3日)第1回明治神宮競技大会が開催され、日本のスポーツ熱はこれを機に全国に波及しました。特に野球については、大正13年8月1日すでに甲子園球場が竣功し、東京では早慶戦の復活や東京六大学野球連盟結成(大正14年9月1日)の動きがあり、外苑内に野球場の建設を要望する声が高まりました。大正14年1月、外苑創建の精神に抵触しない範囲で計画の一部を変更し、野球場が建設されることになり、絵画館をはじめとする外苑全体のバランスを考えて建物その他の高さは制限され、外野には芝生・植え込みを多くしスタンドも美観を損じないことを主眼に造成されました。大正14年12月、敷地造成工事に着手、翌15年1月に起工式を行い10月22日に竣功しました。
参考文献
- 半世紀を迎えた栄光の神宮球場
- 明治神宮外苑70年誌
- 明治神宮外苑写真集
- 設計図 (大正15年発行『土木工事画報』土木学会土木図書館所蔵)